2010年12月13日月曜日

指先文化

今日フリーペーパーを作りたいという若人が会社に来ました。まだ何もやったことなく、何からしたらいいのかも分からないので話が聞きたいということでした。基本的に僕はこういう話は受けるのです。若い人が何を考えているのかも分かるので、僕にとっても良い勉強になります。
ちなみに僕の場合は今のような仕事は初めてです。はっきり言えば今の仕事に関しては未経験でした。写真も撮ったことないですし、デザインも編集もしたことありません。広告の仕事もしたことないですし、女の子のプロデュースもしたことありません。「どうやってやったんですか?」と聞かれることがあるのですが、とにかく「こうしたらできるんじゃないか?」と言うことばかり考えていました。多分こうすれないいんじゃないだろうか?僕のやりやすいのはこうだな?とか、とにかく考えることはタダなので沢山考えただけなんです。今の人は考えることが面倒だと言います。でもとにかく考えて、少しずつ先を想像して行けば意外に何でもできるような気がしますよ。
僕は今の時代を「指先文化」と言います。どういうことかと言えば、大体のことは指先で完結してしまうので、考えない時代になったのだと思います。パソコンでもそうですし、漢字
に変換するときも勝手に変換してくれますし、iphoneなんて指先でサクサクしとけば何となくクリエイティブな気分になれたり満足するわけですけど、自分からは何も生み出せない環境が今の時代にはあるように思います。たぶん何かを生み出したり作ったりするのは、指先に頼らないやり方で、根本は考えるという脳の力をどれだけ使うかだと思います。僕の知り合いが「脳に汗をかく」と言っていましたが、多分当たってますね。
考えることができなくなるというのは人間の退化だと思ってますよ。