2010年12月12日日曜日

国際通りの看板

少し前ですが、国際通り那覇OPA横にウィルコム沖縄の看板を出しました。デザインはヒガリノが横たわって手にしている看板です。この看板はどのような経緯でできたのかと言いますと、あのころウィルコムという会社が経営関係で色々とあり、その中で「ウィルコム沖縄は元気だぞ!」というメッセージを与える看板を作ろうという企画でした。始めは笑っているヒガリノとサービス内容を伝えるデザインで作る予定でしたが
もっと安心感を出すために、余裕を咬ました感じの方が良いだろうと撮影中に思いつき、「寝地蔵」みたいにして余裕の表情の巨大ヒガリノを国際通りに寝転ばせた方がインパクトもあるし、「ウィルコム沖縄ってすげえ!」と思ってもらえるはずだと思い、ウィルコム沖縄の担当者に話したところ、「それが良い!」と理解してもらったのです。実際は国際通りに制服の女子高生が横たわっている看板というのは社長の決裁がとれるか不安でしたが、そこは担当者の熱意と信念で決済をもらってくれたのです。完成した看板を見て社長も大喜びしてくれたそうで、本当にいい看板だったと思います。

でここからは那覇市or沖縄県にもの申したいことがあるのです。現在、そのウィルコムの看板があった場所の横に大きな大阪のホストクラブの看板があるのです。僕はあれを見て愕然としました。ウィルコム沖縄の看板を作ったとき、ある意味これも地域の活性に繋がったんじゃないかと思っていました。国際通りと言えば沖縄に来た人は必ず一度は来る場所です。その中心の場所にある看板が「貸し」だらけでは街の元気が無く見えてしまいます。だからウィルコム沖縄の看板一つで本当に元気のある街に見えたし、色んな人が話題にしてくれました。それがです…気がついたら訳の分からないホストクラブの看板が登場したのです。僕は意味が分かりませんでした。沖縄は観光立県です。その中心にあの看板です。あの看板を見て良い気持ちに人がいないのはあからさまです。
僕はどうしても理解ができなかったので那覇市の観光協会にメールを送りました。簡単に言えばあんな酷い看板は条例か何かで撤去できないのか?という内容のメールです。返ってきたのは、気になっていますが、そういう条例はなく現状できません。ということでした。僕は思ったのですが、「条例というのは始めからあるものではありません。作る物なのです」。無いなら作れよ!
もう一つは看板屋にも言いたいことがあります。「あんなホストクラブの看板の依頼を断れよ」と、大した売り上げでもないのに、あの看板で上がる売り上げくらい他のところで頑張れよ!と思うのです。看板屋の少しの売り上げの為に、嫌な思いをしている人がどんだけいるか、考えたらあんな仕事受けれなかったはずです。
まあそれだけ苦しいということなのかな?そこの看板屋の事情もあるんでしょうけどね。
ということはこの看板の責任はやっぱり県にあると思います。沖縄には観光に関する予算が山ほどあるはずです。その中には訳のわからない消化のされかたも沢山あります。例えばその予算で、国際通り一帯の看板を借り、県内の頑張っている企業に無料で貸し出しをするくらいのことはして欲しいです。そうすれば県産品の看板も出せるし、街も元気に見える。看板の貸出料も県から出るので、看板やも潤う。
半年に一回、看板を出したい企業を募り、くじ引きで選べば公平です。
よし、このアイデアを持って県庁に行ってきます。